心理学

意味への意志

全ての人間は人生の意味を求めて生きているとする説。
提唱したフランクルは、解答を世界に求めるべきではなく、世界こそが人間に回答を求め期待しているのだと考えた。
  • 体験価値
    何かを体験できることが生きがいになる。
  • 創造価値
    何かを創造することは生きがいになる。
  • 態度価値
    心の中で生きる意味を考え続けること。

外発反応性

外部環境による意思や行動の変化のしやすさのこと。

学習性無力感

自分の力ではどうにもできない環境を経験し続けると、次の環境でも何もしなくなってしまうこと。

カリギュラ効果

強く禁止されるほど逆にやりたくなること。

クーリッジ効果

毎回違う異性とであれば永続的に興奮し続けること。逆に、同じ相手であれば次第に興奮しなくなる。男性のみでなく女性にもこの傾向は見られる。

コントロール幻想

無意識に運などをコントロールできると考えること。

色彩心理学

性格診断 備考
純粋で清々しい存在と見られたがっている。 高潔で近寄りがたい印象を与える場合もある。
感受性が高く他人から支持されるのを嫌っている。  
行動力はあるが少し感情の動きが激しく情緒不安定になりやすい。 膨張色であり、大きく見せる効果がある。時間が早く感じる。
物静かで安定した気持ちを持っており、上下関係などを重んじる。 時間が長く感じる。
穏やかで安定した気持ちを持つが少し依存心が強い。 凶暴な囚人を桃色の部屋に入れると穏やかになったという実験が存在する。
高貴なものへの憧れが強い。 不況になると流行る傾向がある。
活発だが八方美人。浅く広い人間関係を好む。  
保守的。一方でお喋りな一面もある。  
知的好奇心が強く新しい物好き。  
冷静沈着。親分肌だがお節介な一面もある。  
忍耐強いが時に自己中心的。  

自責の念による反応増幅仮説

誰かを傷つけたと感じると居心地の悪さから責任を相手に転嫁すること。攻撃されたり怒られたりした場合に泣くと逆効果になるため、質問や感謝などにより攻撃や怒りを逸らすと良い。

社会的比較理論

無意識に自分と周囲の人を比較すること。

上方比較

自分より上の人間と比較すること。自信や向上心が強い人に多い。気持ちが落ち込む可能性もあるが向上心を失いかけた場合には役立つ。

下方比較

自分より下の人間と比較すること。少し自信や向上心が低下している人に多い。気持ちやプライドがあまりに落ち込んだ場合はこれにより安心を得ると良い。

心的外傷後成長

心的外傷(トラウマ)により以前より精神的に強くなること。

心理的リアクタンス理論

禁止された行為ほど反対にやりたくなりやすいこと。

スキーマ

人が無意識に持っている固有の価値観。
  • 自動思考
    何かができなければ人生が終わりだと考えること。〇〇できなければ駄目、を〇〇できるにこしたことはない、と考えを改めると良い。

ストループ効果

文字の意味と色が異なるとそれぞれの情報が干渉して混乱させる効果。
例:

ストローク

人から人への行為全般を指す。

スリーパー効果

ある内容を聞いてすぐではなく時間が経ってからその内容を深く理解すること。
例:「あの時の〇〇は××という意味だったんだ」という気付きなど。

斉一性への圧力

他人と違うことはしづらいこと。

生理的覚醒による優勢反応の強化

気合を入れることによって優勢だった思いがさらに強くなること。そのため、やりたかったことに対しては気合を入れることが効果的に作用する一方で、やりたくなかったことに対しては気合を入れるとさらにやりたくなくなる。

セルフ・ハンディキャッピング

失敗した場合の言い訳を用意すること。自ら逃げ道を用意しておくことで失敗した場合に傷つくのを避け、成功した場合には悪条件のもとで成功したことを誇る。一方で、言い訳を利用できる安心などから成功する確率を下げることになる。

セルフ・モニタリング

自分自身を監視・観察すること。
自分を律することができる人には、これができている人が多い。

ダブルバインド

二重拘束。矛盾した内容を使って他人を縛ること。統合失調症の原因になるとされる。
例:「理由を言え」「言い訳をするな」、DV加害者が暴力や暴言をしつつも時折優しさを見せる、医者の不養生など。

治療的ダブルバインド

結果が同じ選択肢を選ばせること。
例:「〇〇に行く?それとも××に行く?」など。

男性ホルモン量

知らない人と2人で4000円を山分けすることができます。但し、分配は相手がし、それに対して貴方は相手の分配を受け入れて受け取るか、相手も自分も受け取らない選択ができます。今、相手は3500円、自分に500円という分配を示してきました。
  • 相手の分配を受け入れて受け取る人は男性ホルモンが少ない女性型で、性格は穏やかでトラブルの少ない生活が送れる可能性が高いです。
  • どちらも受け取らない選択をした人は男性ホルモンが多い男性型で、損得より自分の信念を貫くタイプですが、時に周囲を振り回してしまう可能性もあります。
余談だが、胎内で男性ホルモンを多く浴びた人ほど薬指より人差し指が長く、逆に女性ホルモンを多く浴びた人ほど人差し指より薬指が長いとされる。また、男性ホルモン(テストステロン)が脱毛作用を持つジヒドロステロンに変換されると禿げるが、この変換を担う酵素の働きにも個人差があるため必ずしも男性ホルモンが多いほど禿げるわけではない。

吊り橋効果

恐怖などによる興奮を恋愛によるものと錯誤して発生すると考えられる。

トップダウン説

出来事そのものよりも個人の性格や考え方が幸福感を決定するという説。長らく議論があったが実験結果などから概ね正しいことが判明している。従って、不幸に感じている場合は環境よりも自身の考え方を変えることが重要。

認知の歪み

物事を頭で理解する際に誤って理解すること。

過度の一般化

一部の出来事から全体を理解したように思ってしまうこと。数回しか経験していないことをいつでもそうだと考えたり、数人の特徴を誰にでも当てはまると考えたり、何かを絶対と考えたりする。

プリペア

結婚したカップルが3年以内に離婚するかを85%ほどの確率で予測できるとされる心理テスト。
この結果を見て結婚をやめたほうが良い、離婚したほうが良いと考えるのではなく、2人の差異を発見して穴埋めしていくことでより良い関係になれる。

設問

  1. パートナーの行動にイライラすることがある。
  2. パートナーはよく何かに怒っている。
  3. パートナーがよく嫉妬をしてくる。
  4. よくパートナーの浮気を心配してしまう。
  5. パートナーとよく口喧嘩をする。
  6. 自分とパートナーの休日の趣味に差がある。
  7. 結婚後の収入など金銭面の不安がある。
  8. 自分の親戚や友人にパートナーとの結婚を心配している人がいる。
  9. パートナーの親戚や友人に、自分があまり好きでない人がいる。
  10. 欲しい子供の数について意見が一致していない。
  11. 子どもの教育や躾方について意見が一致していない。
  12. パートナーが性的なことを拒否したり強制したりすることがある。
  13. パートナーと性的な趣味が異なる

判定

過半数に当てはまる場合は要注意。概ね当てはまる数が多いほど離婚率は上がるとされる。

ホーソン実験

様々な労働環境によってどのように作業効率が変化するかを計測した実験。
実験に参加した全ての労働者の生産効率が上昇したことから、他人の目によるモラール士気向上効果の発見に繋がった。

ボトムアップ説

プラスの出来事の総数によって幸福感が決定するという説。
例:〇〇があれば幸せ

夢分析

フロイトは、人間には無意識の欲求がありそれが夢に現れると考えた。さらにその無意識の欲求の殆どは性的欲求であり、棒状のものは全て男根の象徴、穴は全て女性器の象徴と考えた。一方で弟子のユングは静的欲求不満以外にも様々な意識隠れていると考えた。また、集合的無意識として全ての人の無意識は繋がっていると考えた。以下には現在主流となっている考えを示す。

補償夢

現実では叶えられない願望やずっと望んでいることを実現・実行する夢のこと。

逆補償夢

嫌なことや恐れていることを実現・実行する夢のこと。理由としては、怖いもの見たさ、予習、現実をより良く受け止められる、などが考えられている。

類似性による親近効果

自分と共通点のある者には親近感を抱きやすいこと。

ロールシャッハ・テスト

 インクの染みによってできた図形を見せ、それが何に見えるかという回答から性格や障害を推定する試験。

  • 最終更新:2021-11-06 03:37:13

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